【健康まちづくりプロジェクト】小名浜のまちをともに考える

一般社団法人Spiceの渡辺です。
先日福島県いわき市から、小松理虔さん、前野有咲さんをお招きし授業実践を行いました。
11/4〜5で、佐倉南高校定時制夜間部の4年生と福島県いわき市へ訪問します。
訪問する前に、お二人を授業にお招きして、震災当時の内容も含め「小名浜のまち」についてお話しいただきました。

まずは小名浜名物から。「さんまの◯ー◯ー焼き」と黒板に書かれた文字。
秋刀魚をすりおろしたものに、味噌、生姜、ネギを加え混ぜ合わせていきます。(読んでいる方もぜひ一緒に考えてみてください!)



その後手のひらに、混ぜ合わせたものを成形しながら広げ、ホットプレートへ。
重い思いの形を手で整えながら広げていきます。



焼き上がったものをみんなで試食。


「◯ー◯ー焼き」は、いったいどんな文字が入るのか…?生徒と参加した大人たちがワイワイ話しながら試食。
味付けがしっかりされているので、白いご飯が欲しくなる。シンプルなのにしっかりとした味付けでした。

ともにつくる作業を終えた後、部屋を移動。
「平(たいら)の夜に健康を考える」をテーマに授業が始まっていきます。
先ほどの「◯ー◯ー焼き」の答えは………!

「ぽーぽー焼き」でございました!!
炭火で焼く際、汁が炭に落ち「ぽーぽー」と小さな音が聞こえてくることから「ぽーぽー焼き」と名付けられたのだそう。
小名浜ではソウルフードであり、地元の方々に親しまれている食べ物であると教えていただきました。
この「ぽーぽー焼き」を入り口に、いわき市のことを学んでいきます。

実際に小松理虔さんの声が震えているところもあり、胸に刺さる映像でもありました。
震災をきっかけに、ある日突然日常がなくなること。
今まで当たり前に食べられていた食事、会えていた人。そんな日常が突然奪われてしまうことは、人々の営みに大きく影響を与えてきたこと。そして大人ですらも体調を崩す人がいたこと…。
当時、まちや人が抱えていた痛みをつぶさに語る理虔さんの表情は、当時の震災での出来事を鮮明に伝えてくださっているように思いました。
その後、グループを2つに分け、生徒から理虔さん、有咲さんへ実際に質問投げかけたり、対話を行う時間へ。


「小松理虔さん、前野有咲さんのお話を聞いてみて実際にどのように感じたのか?」
「まちの健康って、いったいどういうことなのか?」
「小松理虔さん、前野有咲さんお二人が佐倉にきて実際どのように感じたのか?」
そんな質問を投げかけ合いながら、対話行う時間。
とても情報量も多かったかもしれませんが、生徒一人一人のペースで、いま現在感じた「健康ってどういうこと?」という問いに、それぞれが自分の言葉で落とし込んでいきます。


全く別の「まち」を想像しながら「健康」を捉え直す時間にもなりました。
実際にいわきに行った後、今の佐倉での活動がどのようになっていくのかはまだわかりません。
けれども、私たちの日常を振り返り「じゃあ健康って?」ということを捉えなおす時間となりました。
見学に来ていただいた、文部科学省の皆様、千葉県立船橋法典高等学校の先生方、ありがとうございました。





