【健康まちづくりプロジェクト】いわきフィールドワーク 岩間海岸

一般社団法人Spiceの渡辺です。
先日、福島県いわき市に、千葉県立佐倉南高等学校定時制夜間部4年次のみなさんと1年次の有志の生徒と一緒に、フィールドワークを行ってきました。その活動レポートをお届けします。
ヘキレキ舎( http://www.hekirekisha.com/ )の小松理虔さん、前野有咲さんにガイドをしていただきながら、濃密な2日間を過ごしてまいりました。誠にありがとうございます! 大変濃密で、一言では語りきれないので、5回に分けて掲載していきます。
しばしお付き合いいただけると嬉しいです。
まずは、大型バスで高校から、福島県いわき市にある「岩間海岸」へ。バスで揺られながら、約2時間30分。まずはここを起点にフィールドワークが始まっていきます。
岩間海岸で、小松理虔さん、前野有咲さんと合流。フィールドワークの前提となるお話をたっぷりといただきました。


この岩間海岸は、東日本大震災の際に被災した場所なのだそう。最大7.66メートルの津波が襲い、もともとあった海岸堤防が倒壊。その影響から住宅に大きな被害があったエリアでした。
この付近はたくさん住宅が建っていたのですが、ほとんどの住民の方々が別のところへ引っ越したとのこと。
震災があったのち堤防がさらに高くなり、津波の高さを超える高さの堤防に。コンクリートの外壁は圧迫感があるため、松の木が人工的に植えられ、「防災緑地」を兼ねた防潮堤になったということでした。
震災前までは堤防が今ほど高くなかったこともあり、普通に海が見えていたそう。
しかし、いまは堤防の上に登らないと、かつて当たり前に見ていた海が見られない。波の音が聞こえない。 このまちの風景の移り変わりについて、熱をこめて解説をいただきました。生徒たちは、太陽の眩しさを感じながら、目の前にある堤防から遠くにある地平線までを見ている様子でした。


海を一通り見たのち、堤防から降りて、周辺をぐるりと散策。


東日本大震災での記憶を風化させないために、津波で破壊された防潮堤の一部が設置されています。
剥き出しになったコンクリートの一部は、当時の震災の様子をリアルに、このモニュメントからも語り掛けられているように思いました。
このモニュメントのすぐ右手にはお墓がたくさん建っています。
かつてはお寺があった場所であり、そしてその場所は「人々が暮らす場所」であったことを意味します。多くのお墓があることは、ここで暮らしていた人が多数いた証である、とお伺いしました。
最後の質問タイムでは、生徒から「以前は海が見えたんですか?」という質問に対して、小松理虔さんからは「以前は見えた。でもそれが壊れて、今は7mの堤防が作られたんです」というやりとりが行われました。 以上が、福島県いわき市の「岩間海岸」でのフィールドワークのレポートです。
まずは、福島県いわき市の「岩間海岸」でのフィールドワークからレポートを始めています。
正直、濃密な時間だったので、1ページで全てを語り尽くすには非常に難しいなあ。けれども余すことなくお伝えしたい…という気持ちが、
いまキーボードでこの文章を作っている私は感じております。。。
バスの景色が、千葉県の景色からひらけていき少し異なる風景となった時、大きく見えてきた発電所。自分の暮らしている場所で使う「電気」はここで発電しているものでもあること。
私の暮らしが、少なくともこのまちに、何かしらの影響があるのだと思うと、「素敵な海の景色だね」と、一言でまとめるのはできない自分がいました。
この投稿で、読んでくださっているみなさんとともに、まちのことを考える時間となりますように。。。続きをお楽しみにください!
(つづき)【健康まちづくりプロジェクト】いわきフィールドワーク イオンモールいわき小名浜





